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  • Writer's pictureKenta Adachi

何かを始める最適な日

Updated: Jan 9

新年を迎えると「今年はこんな1年にするぞ」といった新たな気持ちになる。誕生日もそうかもしれないが、こうした区切りが周期的にめぐってくる暦という仕組みをつくった人間の発想は、素晴らしいと思う。


さて、新年を迎えるにあたって、目標とする1年を現実にするために新年の抱負を掲げる方も多いのではないだろうか。「今年は毎日、1万歩を歩こう」とか「今年は毎日、腹筋を100回しよう」あるいは「今年は禁煙する」とか「今年は早寝早起きをつづける」といった健康系や「今年はちょっとしたことで怒らない」とか「今年は日記を毎日つける」といった心構え系など、様々な抱負があるだろう。


そして新年も1週間ほどを過ぎたあたりで、そうした抱負が既に途切れてしまっていることもあるかもしれない。「ついつい昨日は腹筋をさぼってしまった」とか「今日は遅くまで起きてしまった」といったふうに。俗にこれは、3日坊主と呼ばれる現象だ。厳密に3日かどうかはさておいて。


ただ、たった1日、継続が断たれただけで、せっかく立てた新年の抱負をゼロにしてしまうのはとてももったいない。


例え3日坊主であったとしても、抱負を中断してしまったことに気づいたら逆にチャンス、そこで1日ほど休んで気持ちを充電し、また次の日から挑戦してみてはどうだろうか。前回は3日続いたから、次回は4日以上続けてみよう、とか。


人間は21日継続すると、それが習慣化すると聞いたことがある。逆に言えば、続けるのに気合が必要なことを21日継続させることが、そもそもかなり難しいことなのかもしれない。ただ、その21日の壁を越えると、以後は難なく継続することができるということだ。


それを考えると、3日継続して、1日休んで、次は4日継続して、また1日休んで、と徐々に耐性と意識を持ち上げていって、1年のうちになんとか21日継続できるようにしていくことが、本当の意味での新年の抱負なのではないかと思う。そうして、自分が望む自分の理想像に1年を通じて近づいていく。


何か新しいことをやろうと思った時、あるいは自分を変えようと思った時、それを思ったまさにその日その瞬間が、人生において何かを始める一番若い日、一番寿命まで長い日だ。


そう考えると、新年に限らず、いつでも何かやろうと思った瞬間から、「継続できるかな?」とか先のことを考えてガチガチに身構えず、まずは始めてみるがいいのかもしれない。「思い立ったら吉日」とは、よく言ったものだと思う。昔から陸上競技を続けている私個人としては、いつも胸に「今いるところ そこは常に スタートライン」の気持ちを忘れないようにしている。


何かを始める最適な日は、ほかならぬ、今日なのです。


皆さんは、どう思いますか?

IDATEN Ventures(イダテンベンチャーズ)について

フィジカル世界とデジタル世界の融合が進む昨今、フィジカル世界を実現させている「ものづくり」あるいは「ものはこび」の進化・変革・サステナビリティを支える技術やサービスに特化したスタートアップ投資を展開しているVCファンドです。


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