2019年2月の、ものづくり系スタートアップ資金調達ニュースをお届けします。今月は前月に比べて一気に件数が増加しています。
なお、ものづくり系スタートアップというのは、主に製造業・建設業として実際にものづくりをしているスタートアップはもちろん、それら業界を支援することにつながる技術やサービスを手掛けるスタートアップも含めています。
該当するのに掲載されていない!とか、該当しないのに掲載されている!といったことがあれば、お知らせください。修正いたします。
FOMM
リリース:2019年2月4日
事業内容:小型電気自動車およびコネクテッドEVプラットフォームの開発
調達額 :USD20M
出資者 :Banpu(タイ石炭大手)
FOMMは私がMistletoe時代から支援している会社、いよいよ2019年3月からタイはバンコクでEV販売が開始されます。
ITD lab
リリース:2019年2月5日(資金調達は2019年1月18日)
事業内容:自動運転車などに用いるステレオカメラを開発
調達額 :1.5億円
出資者 :富士エレクトロ二クス
クォンタムオペレーション
リリース:2019年2月12日
事業内容:ヘルスケア分野におけるIoTセンサーの開発
調達額 :0.4億円
出資者 :FUNDINNO
イノフィス
リリース:2019年2月13日(資金調達は2019年1月31日)
事業内容:「マッスルスーツ」をはじめとする装着型の作業支援ロボットの開発
調達額 :8億円
出資者 :Shun Hing(香港)、JOCHU(台湾)、NECキャピタルソリューション等
Inner Resource
リリース:2019年2月13日
事業内容:研究業界特化型 クラウド購買システム「reprua」を運営
調達額 :0.8億円
出資者 :DNX Ventures、Archetype Ventures、ANRI、リバネス、バイオインパクト
BPM
リリース:2019年2月13日
事業内容:施工管理プラットフォーム「Qosmos」の開発
調達額 :不明
出資者 :野原ホールディングス
APB
リリース:2019年2月14日
事業内容:部材を金属から樹脂に代え発火しないようにした「全樹脂電池」の開発
調達額 :不明(子会社化)
出資者 :三洋化成
ユニオンテック
リリース:2019年2月18日
事業内容:建設工事マッチング「SUSTINA」や建設職人シェアリング「CraftBank」の運営
調達額 :9.7億円
出資者 :DCMベンチャーズ
九州ナノテック光学
リリース:2019年2月20日
事業内容:次世代モビリティ向け高機能液晶調光フィルムの開発・製造・販売
調達額 :不明
出資者 :豊田通商
AI Samurai
リリース:2019年2月22日
事業内容:人工知能を用いた特許審査シミュレーションシステム「IP Samurai」を販売
調達額 :不明
出資者 :価値共創ベンチャー
スペースリンク
リリース:2019年2月25日
事業内容:急速充電と大容量を両立した「グリーンキャパシタ」の開発
調達額 :1.3億円
出資者 :リアルテックファンド、Drone Fund、加賀電子、加藤光治
no new folk studio
リリース:2019年2月26日
事業内容:スマートフットウェアのプラットホーム「ORPHE TRACK」を開発
調達額 :2.5億円
出資者 :MTG Ventures、三菱UFJ信託銀行、Darma Tech Labs、Mistletoe
情報システム総研
リリース:2019年2月27日
事業内容:独自データ構造TEAベースの基幹系システムプラットフォーム「t*Platform」を開発
調達額 :1.3億円
出資者 :TARO Ventures、みずほキャピタル、IDATEN Ventures等
情報システム総研(略称ISKEN)はIDATEN Venturesの支援先になります。2025年の崖を越え、デジタルトランスフォーメーションを実現する基幹系システムを開発しています。
さらに今月は、ものづくり関連企業として、いくつかEXITも発表されています。
新川
買収発表:2019年2月12日
事業内容:半導体製造装置の開発
買収額 :100億円
買収企業:ヤマハ発動機
アピックヤマダ
買収発表:2019年2月12日
事業内容:半導体製造装置の開発
買収額 :不明
買収企業:新川
東海ソフト
上場日 :2019年2月27日
事業内容:FAや組込)ソフト開発、ネットワークインフラの技術を中心とした受託開発
公募額 :8.7億円
上場市場:東証二部
以上になります。
先月から続いている傾向ですが、モビリティ系、そしてそれを支えるカメラや電池、素材系のスタートアップによる資金調達が活発化してきています。
ソフト面が先行したモビリティ革命ですが、いよいよデバイス面も本格化してきている印象があります。
そして、これまでIT化されてこなったものづくり領域のIT化、バーティカルSaaSの充実も進んでいます。
いろいろなものがインターネットにつながり、インターネットがリアルの世界に直接影響を及ぼす身体獲得を続けている今、この傾向はこれからますます加速するでしょう。
IDATEN Ventures(イダテンベンチャーズ)について
インターネットによる身体獲得を背景に、これからますます必要とされる「ものづくりを支える技術やサービス」に特化したエンジェル・シードステージのスタートアップ投資を展開しています。
お問い合わせは、こちらからお願いします。
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